社長の吐息プラチナの甘美な囁き
「よかった…」



「・・・」


互いのキモチに素直になった俺たちの間に流れる空気はスイーツのように甘い。


その甘さに慣れないせいか、歯がゆく思う…



「本当に綺麗…」


食前酒のワインをオーダーして二人で座りながら、夜景を眺めた。



プロポーズのシチュエーションとしても最高だけど…



昨日の夜考えたプロポーズの言葉を囁こうとするけど…


頑丈な鍵を掛けられたかのように直ぐには心の奥に潜めた言葉が出てこない。






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