社長の吐息プラチナの甘美な囁き
「お前…その分だと…俺と四六時中、この社長室と言う密室にいたらドキドキし過ぎて心臓発作起こして、死ぬかもな」



「!!?」

尚貴は私の顔を不敵に見つめて、口許は嫌味な微笑を湛える。



「…」


「お前のキモチは受け取れないけど…楽しませてはやるぜ…なんせ、お前はこの会社の社長様だからなっ」



尚貴は完全に私のキモチを見透かしていた。



「最近、お前を間近で見たコトなかったけど、お前もキレイになったなぁ」


「!?」


「じゃあな」


尚貴は手を振りながら、社長室を出て行った。


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