社長の吐息プラチナの甘美な囁き
俺は秘書室を出て、会長室へと戻った。



「ただいま…戻りました…会長」


「秘書室に呼び出されて…何分経ってると思ってる?居心地いいからって…油を売ってんじゃない!!」



「・・・」


相馬会長はいっつも不機嫌…


俺に早祐を奪われたのがよっぽど気に入らないらしい。


「それよりも何だ?その箱は?」


「バレンタインのチョコレートです。会長」


「へぇ~ッ。そう言えば…今日はバレンタインだったな…まだ、美苑からチョコ貰ってないな…後で催促のメールをしよう」



「・・・このチョコ…どこに置けばいいですか?」



「ここに置け」



「どこにですか?」


「俺のデスクだ…」



空きスペースのない会長のデスク。

会長は超片づけが苦手な人…



「じゃあ~まずはデスクの上…片付けてください」
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