セックスフレンド
「じゃあ、マナまたねー」

「うん。またね」

同期メンバーの子達を乗せた、タクシーが見えなくなるまで見送った。

そして、あたしはホテルの前で1人取り残されてしまった。

あたしも帰ろうと思った、その時だった。

腕をつかまれ、動けなくなってしまった。

「行くぞ」

「瑞希くん…」

呆然としてしまう。

帰ったんじゃなかったの? 

二次会の後、控え室に入って行くところを見かけたきりだった。

「マナが1人になるのを、待ってたんだ」

瑞希くんが腕をつかんだまま言う。



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