セックスフレンド
あたしっぽくないって……。

まるで、瑞希くんは、あたしの全てを知っているような言い方。

タクシーの中で交わした会話は、これだけだった。

そして、目的地の駅に到着した。

瑞希くんがお金を払ってくれた。


タクシーから降りると、生ヌルイ風が吹き抜けていく。

強い日差しがあたし達を襲う。


「着替えてこいよ」

「え?」

「その格好じゃ動きにくいだろ?」

「うん」

淡いピンクのワンピースドレスに黒のボレロを羽織っていた。

動きにくいというより、普通の場所だと目立ってしまう。

「オレは、ここで待ってるから」

「分かった」

こんな感じで──

結局、瑞希くんと会うことになってしまった。
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