セックスフレンド
「もう聞きたくないか?」

「瑞希くんは辛くならないの?」

「もう昔のことだから。
それに、マナに全部話すって言っただろ?
だから聞いて欲しいんだ」

瑞希くんは、真っ直ぐにあたしを見て言った。

そして、また話を始めた。


「5歳の時。オレは母親の大事にしてた物を壊した。
必死にオレなりに謝ったけど、叩いて蹴られて、外に追い出された」

「それでどうしたの?」

「すげー、寒い日でオレは耐えられなくて、近所の人の所に助けを求めた」

「……っ」

また、涙が溢れてくる。

「それから、近所の人が母親の所に行ってくれたんだけど。
男といたよ。今、思うとその男から貰った物を壊したのかもな」
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