セックスフレンド
半分食べて、大野さんへ。

「紺野、スプーンくれないと食べれないんだけど」

「……」

無言でスプーンを渡した。

大野さんは、何も気にすることなく食べ始めた。

あたしが使ったあとのスプーン。

間接キス……
に、なるんだよね?

こんな事気にする、あたしはおかしいのかな?

意識し過ぎ!

こんな、あたしの心の中なんて知る由もなく。
大野さんは、パフェを完食していた。     


その日、あたしはおごってもらった。


「ごちそうさまでした」

車の中でお礼を込めて言った。

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