365日。




でも、あたしといる事で、その痛みを少しでも忘れられたらって思うんだ。



あたしが笑う事で、凛人に少しでも幸せになって欲しいんだ。





あたしが凛人の笑顔を見たら幸せになる様に……



今がすごく幸せだから、あたしはもうそれでいいんだ。







……そう、心から思ったの…………






翌日。


「おはよーって千尋!どうしたのその怪我⁉」

「あ?あぁ、ちょっとね」



教室に入るなり、愛ちゃんが青ざめながらあたしの腕を見た。



そんな顔しなくたって大丈夫なのに。

たいしたことないし。




「……誰かと喧嘩した?」

「ぷっ。まさか!」

「だってそのくらいやばいって」



愛ちゃんが真剣な顔で聞いてきて、思わず吹き出してしまった。




「とにかく、大丈夫だってば!心配しないで」


あたしは青あざだらけの腕をぶんぶん振り回した。



愛ちゃんに心配かけたくないし。




…まぁ、まだ少しは痛いけど……





「…あれ?なんか今日人数少なくない?」


こんな重苦しい話題を変えようと教室を見回すと、いつもより静かだし、人が少ない事に気づく。



皆風邪かな?

お大事にー。



「HR始めるわよー!皆席についてー」


担任が、持ち前の威勢のいい声でそう言いながら教室に入ってきた。



「じゃあまたね」と小さく手を振り、愛ちゃんは席に戻った。





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