好きなんてありえない!!


「いいよ、由美はゆっくりしてろ」

「でも…」

「お前がやると余計な仕事が
増えるかもしれねーしな」

そう言うとケラケラと笑い出す。


……前言撤回!!
手伝おうと思った自分が馬鹿だ。

「もーーっ!!私知りませんからね!」

「そんな怒んなって」

「怒ってなんかいません!」

「じゃぁーお茶持ってきて?」

「パシリですか…」

「違うっつの!」

「…いいですよ。
キッチンってあっちですよね?」

「いや、こっち」

プププッと先輩が笑う。

「っ!!この部屋広いし
部屋多すぎなんですっ!!」

「はいはい。迷子なんなよー」

「なりません!!」
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