好きなんてありえない!!


「由美、大丈夫か?ごめんな…」

「ううん、ありがとう…先輩が
来てくれなかったら私……」

「本当ごめん。昨日親父があいつを
生徒会に入れるの認めたらしい…」

「そ、んな…」

「ごめん!!!大丈夫って言ったのに…」

「先輩…」

ーチュッ

由美は先輩にキスをした

「な…」

「えへ、いつものお返しです」

そう微笑むと先輩に抱きつき

「私…先輩が側にいてくれれば
乗り越えられる気がするんです」

「由美……」

先輩は由美を抱きしめると

優しくキスをした。

「ん……先輩…私……」







“先輩が好き”




そう言おうとしたのに声が出ない。

やっぱり言えない……。
先輩の事大好きなのに…。
どうしてもあの時を
思い出してしまう………。



< 60 / 142 >

この作品をシェア

pagetop