名無しのノート
…はずでした、が…


あの男子がわたしの手を掴みました。
ああ、巻き込みたくなかったのに…


「死なせてください」
「…無理です」

やっぱりしぶとい。

…わたし自身が自分の人生に終止符を打とう。

「…ならわたしから」
「ちょっと、手を捻らないでください、あっ」

手が離れた。
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