名無しのノート
気づいたときには、私は保健室のベットで寝かされていた。 
…あれ、授業中じゃなかった?

「あ、起きたの、心配したのよ、急に授業中倒れて」

なるほど、理解した。そう、私は国語のとき目の前が真っ暗になったんだ。

「今、何時間目ですか?」
「え、今6時間目が終わったところだけど………」
「失礼しました」
「ち、ちょっと待って」

先生の制止を無視して、教室に向かう。
 もし、あのノートが本当に、事実になるとしたら………

絶対止めなくちゃ!
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