名無しのノート
私は、廊下をふらふらと歩き始めた。
…これは、どうやって防げば?

先生に相談しようにも相手にされなかった。

授業が始まるも耳に入らない。
中塚さんの消しゴムは無くなっていた。しかし私は他のことを考えていた。

で、ふと気づいた。

校内で誘拐なんかできるわけない。
不可能でしょ!

こんなに、人がいるのに?


私は安心し、トイレに向かった。

ノートがあった。なにが書いてあるんだろう。


校内だからって安心していませんか?
油断大敵ですよ。

えっ、なんでこっちの考えがわかってるの?

そう思った瞬間、後ろからハンカチで鼻と口を押さえられた。

な、なに…い……意識が      



私の目の前が暗転した。
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