名無しのノート

大岡へのノート

「どこへ行くの?」
瑠璃香さんは、強く手を握り離しません。

「えっと、トイレに行こうとー」
「やめて」

わたしの言葉を遮り、強い目でこちらを見ています。手は冷たく、そして、
……………………………震えていました。

「な、何でですか?」
「ノートでしょ、目的は」

ええぇぇっ!なんでわかるんですか?冷静に、そして淡々と瑠璃香さんは話します。

「駄目、絶っっっっ対っ!行ったら、不幸になるっ!やめてっ!絶対、他の人を巻き込みたくないのっ!」
「何か知っているんですか?」
「駄目、…………………絶対」


瑠璃香さんは、涙目になってわたしに追い縋って来ました。
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