名無しのノート
わたしは、気づくと廊下に寝ていました。隣には、瑠璃香さんの姿がありました。心配そうに、こちらを見つめています。

「大丈夫?」
迷惑をかけてはなりません。

「え、ええ、大丈夫です」
「ごめん」
「こちらこそ、ご迷惑をおかけしました。もう、大丈夫です」
ー迷惑をかけないよう
「ですから、心配なさらずに」
ー強い信念を持って、
「わたしは、平気です、そちらは?」
ー瑠璃香さんに、届けます。

すると、片瀬さんは、なんと………………………………笑いだしました。

「くくくっ、ハハハハハハッ、そうだよね」

すると、今度は表情が消え…いえ、涙目でこちらを見ています、その姿はか弱く、触るとすぐ、崩れそうです。


「…………ご………ごめんなさい、……………ごめんなさい…………………………もう」

瑠璃香さんは泣きじゃくりながら、か弱く、言いました。



「無理だ………」
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