名無しのノート
「おい、何とか喋ったらどうだ」
「………」

私は、殴られる。

「はははっ、アイスは破壊しなきゃな」
「おっと、焼き入れるか?」
「お、いいね、今度は融かすのか」
「きゃあ」

私の手の甲に、火が押し付けられる。私は思わず悲鳴をあげた。

「うっせぇぇんだよっ!」

また殴られる。
そして、床に倒れる、私の顔を誰かが踏む。

「クククッ、早く融ければいいのにな」

机は落書きがされており、消すのが精一杯だった。
教科書は今頃トイレの中。





…もう、こんな生活は嫌だ。
…もう約束破っていいよね、淳一。
< 78 / 145 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop