わたしの意味
他と違い長い文章だった。

自己紹介から始まって…

自分も同じくらいのころ
辛かったことの話。

いつもお兄ちゃんと比べて
自己嫌悪だったこと。

そんな自分がいやで悩んだこと。

でも、みおちゃんも今は辛くても
受験さえ乗りきったら…

きっといいこともあるから。

神様はちゃんと平等なんだよって。

バイトで塾講師してるから…

できる限り受験のアド バイスもしてあげ
たいし、 力になりたいと言ってくれた。

手書きではないけど、

手紙のように文字に心が伝わった。

そのメールに救いの手が見えたんだよ。


そして、はじめての電話。

ドキドキした。

英語のわからないことを聞きたかった、
それを教えてくれただけ。

でも全然、頭に入らない。

緊張もあったけど…

優しい声、暖かい口調、
すべてに包まれていく感じだった。
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