矢刺さる先に花開く


そんな気持ちのまま、家成殿のご息女――経子殿の元へ参上つかまつった。


そして、荷を確かめていたら。


(…!?源氏物語っ)


――母上だな…


(一体、どういうおつもりなのか…)


我を忘れて、私は母上の元へ参った。


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