恋……シヨ?‐武藤 雅晴編‐
「ふ~ん、やっぱりそうか…。だから俺に差し入れするの渋ってたんだな?へ~ぇ…」



ぶつぶつと呟きながら口元にだけ冷たい笑みを浮かべる先輩。


あーなんか完璧誤解してるし…!もういいや!!



「だから違いますって!!
差し入れ持っていきますから、それでいいでしょう!?」



売り言葉に買い言葉的な感じで承諾しちゃったけど、先輩は満足げにニヤリと笑う。



「よーし。じゃあ頼むぞ、梅津。とびっきり美味いのをな」



何気にハードルを上げて、先輩は切った野菜達を持ってリビングへと向かっていった。


一人残された私は大きく息を吐き出す。

なんだか疲れた……ていうか。



「どうやって誤解とこう……?」



先行きが不安で、私はまた深いため息をついたのだった。







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