恋……シヨ?‐武藤 雅晴編‐
「それと、赤坂くんがチェリー?を卒業出来るように応援してるから!じゃあね♪」


「ほぇ!?いや、ちょぉ待て心花…」



──ガッターーン!


机の角に思いっきり足をぶつけた赤坂くんは「い゙ったぁーー!!」と雄叫びをあげてぴょんぴょんと跳ねていた。

やっぱり面白いなぁ、赤坂くんは。



おっちょこちょいな彼にククッと笑いを堪えながら、私は教室を出た。


真剣に夢を追ってる人の姿を見るとドキッとする。

でも、なんだか本当に赤坂くんのおかげで私もやる気が出てきた。



「もっとカプチーノアート上達して、武藤くんをビックリさせよっ」



夏の夜空を見上げて、武藤くんを想いながら明日の練習も頑張ろうと意気込む。


そういえば、武藤くんの夢って何なのかなぁ…

今度聞いてみようか。







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