溺愛カンケイ!

「花音ちゃんが思ってる事を正直に言ってくれていいよ」

嘘をつかれるのは嫌だから、と私の心を見透かしたように主任は言う。

ふぅ、と小さく息を吐き


「あの、主任は…あまりにも女の人に対して軽すぎじゃないのかなと。誘われればすぐにオッケーの返事をしてるから女の人なら誰でもいいのかなって…。女の人に分け隔てなく声を掛けるのはいいと思いますけど…私にはちょっと考えられない事だったので正直言ってあまりいい印象は受けませんでした。すみません…」

頭を下げた。
でも、こんなハッキリ言ってよかったのかな。


「そっか…、やっぱりか」

主任は静かに目を附せる。

あぁ、どうしよう。言いすぎたかも。

「あの、でもさっき部長から最近の主任の様子が変わってきてるって話を聞いて…」

「部長から?」

私の言葉に田中主任は顔をあげ目を見開いた。
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