溺愛カンケイ!

「花音は俺と一緒にいたくないのか?」

コツンと額と額を合わせてくる。
ズルいよ、その言い方。


「それは…もちろん拓也さんと一緒にいたいけど明日出張でしょ。早く帰って準備しなきゃ」


間近で見る拓也さんにまだ慣れない。
ドキドキしながら口を開くと

「分かったよ、そんな困ったような顔するなよ。今日はおとなしく帰るよ」

チュッと音を立ててキスを私に落とす。


「花音、ちゃんと髪を乾かして寝るんだぞ」

肩に掛かっていたタオルを私の頭に被せゴシゴシと拭く。


「フフッ。はぁい。おやすみなさい」

「ん、じゃあな」


ポンポンと頭を撫でて拓也さんは帰っていった。


私だってホントは帰って欲しくなかった。
ギュッて抱き締めてもらって眠りたかった。

でも我が儘は言えない。仕事に差し支えたらイヤだし。


明日出張なのにわざわざ話をする為だけに来てくれたなんて。
拓也さんの優しさに頬が緩む。


髪を乾かしベッドにダイブし眠りについた。

< 160 / 332 >

この作品をシェア

pagetop