溺愛カンケイ!

………。


無言なんですけど。


マンガならしーんという表現がピッタリな車内。車の中で無言ってかなり気まずい。


どうしよう、でも何を話していいか分かんないし…。

チラッと河野課長を見ると…うぅ、何か怒ってる気がする。

私の視線に気付いたのか信号待ちになると河野課長がこっちを見た。

…っ。


「何?」

「えっ、いや…その…あの…、すみません。送ってもらう事になってしまって」

しどろもどろになりながら答えた。


「いや、別にいい。それにドライブは好きだしな」

フッと河野課長の顔が緩んだ。

――…ドキッ、


初めて見る優しい表情に心臓が跳ねた。

何?この感じは。すごいドキドキしてる。
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