溺愛カンケイ!

エレベーターに乗った。もちろんお互いに無言。


かなりショック。知らない人たちにあんな事を言われるなんて思わなかった。
それと同時にあることが脳裏を過りぐっと唇を噛む。

そんな中、珍しく河野課長が口を開き

「小林、さっきの…あまり気にするなよ」


ポンポンと頭に手をのせる。

河野課長の何気ない仕草に心拍数が上がる。
男の人に頭をポンポンなんて初めてされた。


これは慰めてくれてるのかな?でも気にするなと言われても


「気にしますよ…」


ボソッと呟き課長に聞こえないようにため息をついた時、エレベーターが営業フロアにつき、じっと河野課長の広い背中を見つめながら歩いた。
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