溺愛カンケイ!

田中は女に対して軽すぎる。

俺も女に対してそんなに誠実とは言えなかったが…田中なんかには渡したくない。


渡したくない?

この感情は何だ?
そうか、これは独占欲か…。
俺にもこんな感情があったなんてな。


小林を抱きしめたい、俺の側にいて俺だけに笑って欲しい。
小林のありのままの…本当の姿が見てみたいし俺の事も知って欲しいと。

そんな風に思う自分に驚いた。

こんな短期間でまさか10歳も下の女に心を奪われるなんて思わなかった。

この気付いた気持ちはもう止める事が出来そうにない。


小林の気持ちが知りたい。

俺の事を嫌いじゃないなら、少しでも望みがあるなら本気を出さないといけないだろう。


社内恋愛なんて柄じゃねぇとか思ってたけど…本当に手に入れたい存在だからなりふりなんて構っていられねぇなと決意を新たにした。

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