溺愛カンケイ!

「よろしくね綾ちゃん。早速だけど綾ちゃんは花音ちゃんの事は何でも知ってるのかな?」

田中主任は何を言ってるの?

「何でも知ってますよ。どんどん聞いちゃって下さい」

綾はブイサインを作る。

「綾っ!それに主任も何も聞かなくてもいいですからっ」

綾の事だから何を言い出すか分からない。
私の事をよく知ってる危険人物だ。

「花音、何焦ってんの?花音なんてお笑いの宝庫だったんですよ~」

ニヤニヤ笑い出す。この顔は…

「…っ、ダメ。お願いだから余計な事は言わないで。これ以上、課長達の前で恥をかきたくない」


慌てて綾の口を手で塞いだ。


「花音ちゃん、今日は元気がいいしよく喋るね。やっぱり友達がいると素が出るんだね」


楽しそうに笑う。うっかりしてた。

ちょっとうるさかったかな、なんて考えてる私をよそに田中主任と綾は何か二人で話が盛り上がってる、私の話で!!!

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