君と出会ってーー。~あなたがいた頃は~
空斗。


あたし苦しみや悲しみ、痛みをたくさん経験した。


だからきっと未来は明るく輝いているよね。


空斗が死んでからずっと我慢していた。


諦めずに挑戦する事で未来への土台は出来上がり、


いつかは幸せな未来の上に立てると言う希望を信じて生きていくよ。


だから空斗、許して。


今、ココで返事をしないと駄目だと思うの。


ずっと未練を引きずっていたら駄目だと思うの。


だから。


「蓮。あたしも蓮の事好きだよ。


だけど一番はずっと空斗だけなの。


このことを変えることは誰にも出来ない。


誰も空斗の上にはなれないの。


それでも蓮があたしの事を好きでいてくれるのならば、


あたしはちゃんと答えたい。


蓮の事が好きなのには変わりがないから。」


ごめんね、蓮。あたしほんとサイテ―だ…。


そんなの許してくれるわけないよね。


「…それでも俺は琴音が好きだよ。」


…え?


なんで…。


「俺はそれを分かって、理解して琴音を好きになった。


悪いのは俺だ。


2番でもいいから琴音に好きになってもらいたい。


これが俺の本心だから。」


ねぇ空斗。


あたしやっぱ幸せ者だよ。


ゴメンね空斗、蓮。


あたしを許して。


こんな中途半端なあたしを許してください。


「ありがと、蓮。」


何年たっても2人で歩んでいくよ。


2人で空斗の事を想い続けながら――。








番外編。「君と出会ってーー。~あなたを想いながら~」



―END―






















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