君と出会ってーー。~あなたがいた頃は~
笑いあって話す、空斗達を見ていると、そんなことを思いだす。



なんか、情けないな…。



「なぁ、琴音!?」



いきなり、空斗に話を振られて焦る。



しまった。全く聞いてなかった。



「えーっと…何の話だっけ?」



「だからぁ!今度は3人で何処か行こうか?って話だよ。」



「あ、あぁそうだね。行きたい!」



下手くそな笑顔で応える。



「やっぱり行きたいよな!蓮、どっかいいとこ探して来いよ笑」



「はいはい。その代わり、空斗も琴音ももう一回外出許可貰える用に頑張れよ?」



「わかってるよ。」



「頑張るね。」



そう言ったけど、この後3人で出かけることは…なかったんだ。
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