君と出会ってーー。~あなたがいた頃は~
「ごめんな?琴音。」



空斗が話しはじめる。



「え?」



「せっかく楽しかった日の終わりが、これだもんな。何で…何で俺はこんなに弱いんだろうな?…」



「大丈夫…だよ?空斗。」



やばい。泣きそう。



「ねぇ、もう大丈夫?どこも辛くない?我慢、してない?」



「してないよ。俺、琴音と蓮のお陰でかなり回復したから!」



「本当に?嘘じゃ、ない?」



「うん。嘘じゃない。」



あたしはその言葉を聞いた瞬間、涙で目の前がぼやけた。



「琴音?泣いてるのか?もう、俺元気だぞ?」



「違うの。安心したからつい…。あたし、色々考えちゃって…。あたしをおいていかないでね?」



「大丈夫。俺の病気そんな重くね~よ!心配すんな。俺は琴音をおいてなんていかない。ずっとそばにいるから。」



「ほんと?約束だよ。」



「おぅ。約束。」




あたしは空斗に手を出した。




そこに、空斗が指をからめる。




「「指きりげんまん、嘘ついたら針千本飲ーます、指切った!!」」




「や、でも琴音に飲ませれねーから、変わりに俺がのもうかな?笑」



「えっっ!?」




「だから琴音、俺を殺さないでくれよ?」




「うんっ」



空斗?あたしは絶対に死なないし、空斗も死なせないからね?
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