君と出会ってーー。~あなたがいた頃は~
「はい、琴音。こっちは空斗。」



蓮から絵馬を受け取る。



あたしは悩みながらも、ひとつの願いにたどり着いた。



それを、一字一字ていねいに書いていく。



「2人とも書いたか?じゃあせーので見せようか。」



蓮の一言で絵馬をみせる。



蓮の絵馬には



"売れっ子作家になる‼、受験合格出来ますように。"



と、2つの願いが書いてあった。



「蓮らしいね。」



「お前、2つとか欲張ったな。」



「いいだろ!そういう空斗はどうなんだよ!」



「俺はこれ。」



"ずっと笑っていられますように。"



「う…。なんか深いな。」



「だろ?」



それは、空斗なりの"幸せ"の表現なのだろう。



かっこいい。



「次、琴音のは?」



2人に絵馬を見せる。



"いつまでも、空斗と一緒にいられますように。"



これがあたしのたったひとつの願い。



「琴音、最高‼」



「蓮…ありがとう。」



「琴音、この願い絶対叶えてやるよ。」



空斗がキッパリ言い切る。



嬉しい。率直に。



涙が出そうでーーーーー。
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