君と出会ってーー。~あなたがいた頃は~
~空斗side~

「オイ、母親さんよぉ…。」




俺は怒り狂って、琴音の母親を廊下に連れだした。




「アンタ、自分がなに言ったか、わかってんの?その一言であいつが…琴音がどれだけ傷付いたと思ってんだよ…。」




「知らないわよ、そんなこと。私には必要ない存在だもの。アハッアハハッ!」





「ーーー確かに、琴音は必要ない存在だ。アンタにとっては、な。
けど、俺にとってはかけがえのない存在なんだよ。俺には琴音が必要なんだよ…。」





必死だった。わかってもらおうと。





相手も人間なんだから、わかってくれると思ってた。




それなのに…




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