何度でも何度でも…
(そうよ、そもそも海斗が悪いのよ。いっつもいっつもどの服きいて行くかで悩ませるんだもん)

付き合い始めのころに、病院で女子力のない姿を披露していたしるふは、さすがにデートの時は!とそこそこおしゃれして出向いていた

恋する女の子

好きな人の前ではかわいく、でも綺麗でありたいと願うもの

海斗は服装とか髪型とかに関して興味がないらしく、特に褒められたことも意見されたこともなかったのだが、(それはそれで悲しい…)

あるときにしるふの服装は結構好きだよ、みたいなことを言われたことがあって、実はしるふはそれが結構うれしくて、デートのときは気合入れて服を選ぶ

その結果、毎回毎回家を飛び出して早歩きするという羽目に陥っているのだ

それでも彼氏にかわいいと思われたいし、自分の納得する服装をして居たいじゃないか、というしるふの女の子な心情はきっと海斗は知らない

しるふはしるふのままでいいよ

と言ってくれる海斗だから、きっとあんまり服装とかは気にしてないはずだ

それでもやっぱり好きな人の前では、女の子でいたいんだ

たとえそれがいつも不発に終わっても

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