何度でも何度でも…
しるふにはいつもいつも連絡くらいしろ、と言われるけど

連絡しようかな、と思ったころにしるふからいつも電話がかかってくる

だから結果的に海斗から連絡することがないように見えるだけで

考えたりはするのだ、これでも一応

でも、まだ1日目だし

何かあったらしるふから連絡が来るだろうし

特に用もないのに連絡する必要もないか

せっかくの家族水入らずの時間

それをいくらしるふの恋人という身分だからと言っても壊すのは頂けないだろう

って、やってるとしるふに怒られるのだが

「まー、いいか」

寂しがり屋のしるふのここだから明日辺りに電話の一本くらいかかってくるだろう

3年もいるとここら辺の呼吸もわかってしまうのか

過ぎた日々を思いながら海斗は、ICUに向かって歩き出した




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