何度でも何度でも…
海斗以外居ない、そうわかってしまった今、

出会ったばかりだとかこれからどうなるかわからないなんて言葉何の意味もない

もしかしたら、いや、もしかしなくても

白鳥のほうが女心が理解できていて

大人で(いや、海斗も実は大人だからな…)

結婚という目に見える将来を約束してくれるかもしれないけど

私が選ぶのは、ずっと決まっていたんだ

目に見えないからうまく言えなかったけど

少し海斗の気持ちが見えなくなることもあるけど

それでも失いたくないのは、ずっとそばにいてほしいのはあなただから

きっと怖かっただけ前に進むのが、この居心地のいい生活を変えるのが

変わった先で自分が海斗を信じられるのか繋ぎ止められるのかちょっと自信がなかっただけ

でもね、少し勇気をもって踏み出してみるの

きっと大丈夫

もう、独りじゃないから

「しるふちゃーん、ご飯食べよー」

先に家に入ろうとしていた希央が、動かないしるふに声をかける

「はーい」


今日は冬晴れ、快晴ー

決戦にはもってこいだ





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