シークレット ハニー~101号室の恋事情~


ずっと不感症だって悩んでいたけど、五十嵐さんに触れられるとすぐにスイッチの入ってしまう今のこの身体も問題だ。


「……っ、んん……。や、だ……っ」


溶けて流れそうになる意識の中必死に言うと、五十嵐さんが優しく言う。


「ああ、この間も後ろからだったから? 葉月はどういうのが好き?」


違う。全然違うし多分この人違うの分かってて言ってる。

何度か身体を重ねて分かったけど、五十嵐さんは、こういう時は割と意地悪だ。
恥ずかしいって言ってもやめてくれないし、私の中をどこまでも暴こうとする。

でも、そんな事をされてみっともない姿を晒しているにも関わらず、可愛いだとか何度も言ってくれるから、結局許してしまうのだけど。


「葉月、可愛い。声、聞かせてよ」


ほら、まただ。
だけど、いつも私がその甘い囁きに屈服すると思ったら大間違いなんだから。

私にだって本当に嫌な事くらいある。


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