シークレット ハニー~101号室の恋事情~


「ど、したんですか……」


長く情熱的なキスから解放されて聞くと、五十嵐さんが至近距離で微笑む。
それはとても妖美でカッコよくて、また少し身体に熱がこもった気がした。


「葉月を俺の恋人だって堂々と宣言したりしたから少し興奮してるのかな。
嫌だった?」
「……嫌ではないですけど」


そう答えると、じゃあ続きはベッドでと抱え上げられそうになって、慌てて抵抗する。


「でもっ、夕ご飯もまだですし……」
「簡単なモノでいいなら、俺の部屋にパスタの冷凍食品があるから持ってくるよ。
もらったものだけどおいしかったから、葉月と食べようかと思って取っておいたんだ」
「え、いいんですか?」
「こないだはソースだけだったけど、今度のはレンジにかけるだけだからすぐできるし。
後で持ってきて俺が作るよ」
「……後で?」


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