キュンラブ†誘惑~Because I love you~年の差恋愛
あの子には悪いことをしたが、これで澪と二人っきりで話せる。
聞きたいことがたくさんあるし、言いたいこともたくさんある。
澪に座るようにうながして、俺はスマホを取り出した。
「---洸貴?
今偶然澪と会って---そう。
---あぁ、晩飯食べてから送って行く。
じゃ、おばさんによろしく伝えておいてくれ」
通話を終えて横を見ると、今にも倒れそうな顔をして澪が俺を見ていた。
いったいどうしたっていうんだ?
以前なら外食に連れていってやると言えば、大喜びで飛びついてきたのに。
---JKにしたらスーツ姿のおっさんと晩飯なんて迷惑なのか。
もしくは嫌がられてる?
俺と一緒にいるところを誰かに見られると困るとか?
---誰に?
澪の好きな奴か?
俺は面白くなくて勢いよく立ち上がった。
澪が呆気にとられて俺を見上げる。