キュンラブ†誘惑~Because I love you~年の差恋愛

俯いているせいで細いうなじが見えて、ドキリとした。




その頼りなさげな白い首に顔をうずめたい---


俺はかろうじて思いとどまると、誤魔化すように澪の頭をくしゃりと撫でた。


澪を見下ろすと、俯いたまま黙って皿を洗い続けていて表情は読み取れない。

ただいつもより肩の線が固く強張っているような気がした。




その時、恐ろしい考えが俺の頭をよぎる。





(---澪は、


俺のことを避けてる…?)




俺は澪からパッと離れた。




まさか…




でもさっき車の中で澪が泣いたのも、俺が手を繋いだことがきっかけじゃなかったか?


その後だって、俺に触れられるのを拒んでいなかったか?


そういえばスタバで出会った時も逃げ出したそうだったし、

そもそもしばらく顔を合わさなかったのも澪が意図してそうしていたからじゃないのか?



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