プラトニック
「すぐに全部を乗り越えるのは、きっと無理やと思う。でも俺が絶対に支えるから」

「……」


鼓動が速くなる。

弱くなってしまいそうな自分への、警告。


目をそらそうとするわたしを、瑠衣はさらに強い視線で捕らえた。


「同じ経験したことない俺やけどさ、支えたいねん」


それは……、きっと無理だよ瑠衣。

この傷を人に受け止めてもらうなんて、できっこない。


「先生の過去を知っても気持ちは変わってないから」


そんなの無駄なんだ。

わたしには、
人の温もりなんか――…



「俺、先生のことが好きです」


「……ッ」


気づけば胸にしがみついて泣いていた。


わけもわからず泣くわたしを、瑠衣はあやすように抱きしめて頭を撫でてくれる。

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