野球少年に恋をした。



悪いのは明らかに俺なのに…



「先輩、私…先輩のこと大好きなんです。手離すことなんてできないんです。ずっと傍にいてほしいんです」



「え?」



「私にとって、先輩は全てなんです…こう思う私、ウザイですか?」



「俺だって…陽菜が忘れられなかった。勢いで別れを告げたけど、本当の本当は別れたくなかった」



「…先輩」



「グローブ…ありがとな」


「え…?」



そう言って体を離すと、陽菜の腕を握った



陽菜の腕には包帯がしてあり、傷がどうなっているかはわかない



すると、陽菜が包帯を取り始めた



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