Love Again【番外編集】
〜友達≧彼女!?〜

紗英

直樹と彼氏彼女らしい関係になって1ヶ月。


最初は手を繋ぐだけで真っ赤だった直樹。


周りに冷やかされようが、繋いだ手を離さないでいてくれた。


ちょっとずつ…


ちょっとずつ慣れていってくれたらいい。


そう思っていたんだけど…














『紗―英!!帰ろうぜ!』

毎日教室まで迎えに来てくれる直樹。


「ちょっと待ってて!私、今日日直で、黒板消してかないと…」



黒板を消しながら、入り口付近に立つ直樹に伝える。


『貸せよ。手伝ってやるから。』


中へと入って来て私の手から黒板消しを取ろうとする直樹。



「いいよ。あと少しだし…」


断ってるのに、黒板消しを持つ私の手に自分の手を重ねる直樹。


気付けばすっぽり 覆い被さってる形になってる。


『…じゃあ一緒に消すか!』


そして私の手ごと動かし始める直樹。



もう片方の手はの肩の上にある。


「な、直樹…もう少し離れて?」


まだ教室にはクラスメートが結構残ってて、すごく恥ずかしい。


『いいじゃん。これくらい。な?』


耳元で話す直樹。



くすぐったくて思わず身をすくめた。
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