Love Again【番外編集】
外を出た辺りで、充が私に追い付く。



『おーい。そんな怒るなよ。カルシウム不足じゃねぇの?』




振り返って文句を言ってやろうとした。



“甘えてみたら?”




泉美の言葉が頭をよぎる。



『美里?』




甘える…




目の前にいる充の胸元に、コンと頭をくっつけた。



ええと…そ、そうだ、手!手を背中に回してみれば、いい雰囲気じゃない?



怒ってないよという意思表示にもなるんじゃない?




ゆっくりと腕を充の背中に回そうとした…





『お前、謝ってるのに頭突きは無いだろ?』






ピタリと手を止める。






は?頭突き?





『いつも怒ってばかりだとその内眉間に縦シワ出来るぞ!』





…泉美、どうやら私だけが原因じゃないみたいよ?




原因は…充にも少なからずあると、私は思う。





そのまま充を睨みあげて、



「ちょっとは空気読んでよっ!!」




堪らずそう思い切り叫んでしまった。
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