Love Again【番外編集】
そして女の子達がいなくなってから、早坂は僕に対して嫌味を言うんだ。



『嫌なら自分で断れよ。俺をダシに使うな。』




『はっきり言うのが苦手なんだよ。知ってるだろ?』


昔からいつもそうだった。

自分でいうのもなんだけど、昔から僕は女の子にモテていた。


自分の意思とは無関係に寄ってくる女の子達。



それを追い払ってくれるのは早坂の役目。


コイツは、“可哀相”とかそういう気持ちは持ち合わせていないのか、容赦ない。



無愛想な早坂といると、不快になりたくないんだろう、女の子達も下手に近寄ってこないから、とても助かってるんだ。




大学でも、会社でも、新しい顔ぶれの女の子達は、決まって僕に近づこうと行動を起こしてくるけれど、その度に早坂が追い払ってくれていた。
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