ロストバージン·レクイエム

「入ったあー」


ため息をついて彼に覆い被さる。

包み込むように抱きしめて頭を撫でてくれた。


「……動いていい?」

「もうちょっとこのまま」

「うん……」


彼は私が浸っていると思っているのだろうか。

違う。
痛すぎて動きたくないだけ。

散々痛いと言っていたのに、すぐに動こうとする彼に少し怒りを覚えた。


「体勢変えるよ」

「う……うん」


彼は、入れたまま片手で私の身体を抱えて器用に上下入れ替わった。


再びひっくりカエル。


やっぱ大きいな、と下から見上げて思う。

あなたはどうなの?

気持ちいい?

今どんな顔してるの……?

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