え!?朝霧ってあたしのこと好きなの!?




アイツの口元を拭って、俺の手についた飯粒をそのまま口に運ぶ。




「……っ」




それを見た榎波が顔を真っ赤にして、更に深く俯いた。





……やべぇ。






「…っお前!」





俺はスクッと立ち上がり、無意味に頭を掻きむしりながら





「も、もう戻れよ教室。じ、授業始まんだろ」





噛みまくりながらそうぞんざいに言い放った。






俺、



…ダセぇ。






「…う、うん」





榎波は相変わらず顔を真っ赤にしながらコクコク頷くと






「じ、じゃぁ戻るね!てか朝霧もたまには授業出なね!」





そう言ってパタパタと屋上から出て行った。






…もっと俺は、榎波に近づきたくて。


でもいざ近づきすぎると、たぶん俺は榎波に触れた途端粉々のぐちゃぐちゃになってしまうような気がした。





榎波は俺にとって








「…爆弾みてぇ」







触れた途端に吹き飛ばされる。





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