え!?朝霧ってあたしのこと好きなの!?




「…何かあった?」




教室に戻って意味もなく教科書を捲っていると、佳乃がそう聞いてきた。





「え?何で?」


「いや…何かすっごい機嫌悪そうだから」


「そう?」




別に機嫌悪くはない、けど…


なんか




モヤモヤする。






「なになに~っ!?
朝霧と喧嘩でもした!?」




そこへやって来た志村。




「違うけど。何で志村はそんなに楽しそうなの?」


「え~?
だって何か面白いんだもん、お前ら☆」




はぁ!?おもしろい!?
相変わらずよく分かんない奴だ。




「いいからあんたはどっか行って」


「えぇ!?いつも思うけど佳乃って俺に冷たくない!?」


「え?今更思ったの?」


「え!?ちょっ俺らの今後について真剣に話し合おう佳乃!!」




この二人はいつもこんな感じ。


でもなんだかんだ言ってラブラブだ。







…いいなぁ。





< 31 / 53 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop