え!?朝霧ってあたしのこと好きなの!?




「…………スキだ」




突然のキスに呆然とするあたしに、朝霧が小さい声で何か言う。




「…え!?な、何!?」


「………っ聞いとけよ!!」





みるみるうちに顔を真っ赤にした朝霧が、あたしからフイッと顔を逸らす。





え、うそ。え、まさか。






「…あ、朝霧ってさぁ」


「…………」


「…ほんとにあたしのこと好きなの!?」


「……っだから!さっきそう言って……!」


「え!?さっきそう言ったの!?」




さっきのキスのあと、ゴニョゴニョってなんか言ってたけど



まさか「好き」って言ってたの!?






「ほ、ほんとに朝霧はあたしの事がっ…」


「…るせー!!別に好きなんかじゃねーよ調子のんな!!」


「え!?好きじゃないの!?」

「……の反対だバカッ!!」





え!?反た…!?






「とにかく!!!」





パニックに陥るあたしに向かって、朝霧が一際大きな声を出した。






「今日一緒に帰るから放課後待っとけ」


「…え」


「いいな!?」





そして顔を茹で蛸のように真っ赤にしたまま、なぜかダッシュで屋上を出て行った。





えぇ!?





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