エンドレス・ツール
それから合コンはお開きになった。


あたしはそのまま家に帰るけど、なつは、


「今からケイゴくんと家で飲み直すからあ、璃里香も熱い一夜を楽しんで~!!」


なんて、べろんべろんの状態で始終なつと話していた男と共に、夜の街に消えて行った。


あんなんで、どうやって飲み直すってんだよ。


男も女も考えてることバレバレ。


ていうか、「璃里香も」は余計だよ……。


ふとあたりを見回すと、翔さんはもういなかった。


帰っちゃったか。


翔さん、あたしと話し終わった後に他の女の子に呼ばれて話してたし、もしかして今夜、なつと同じ状態なのかな。


「……連絡先聞いておけばよかった」


気づいた時には既に遅し。


せっかく誠ちゃん似のイケメン(とは言い難いが)に出会えたのに。


せっかくのチャンスを棒に振った気分。


「誠ちゃんに慰めてもらうしかない……」


翔さんは今頃……なんてあらぬ妄想をしながら、帰って録画を見直そうと決めて、帰路に着いた。


< 17 / 177 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop