エンドレス・ツール
あたしは、翔さんが好きなんだ……。


今更、そんなことを自覚するなんて。


会わない時はずっと会いたいって思っていた。話したいってずっと思っていた。


キスしたいと思ったのも、壊されてもいいと思ったのも全部、翔さんが好きだから。


好きなんだ。翔さんの笑っている顔、真顔、眉尻を下げる姿、全部。


自覚したあたしを、翔さんはどう思うのだろう。


好きと言ったら、翔さんはどう思うのだろう。


……まあ、今はいっか。


考えるのをやめた。疲れていた。


いつも翔さんが使っているこの毛布にくるまっていると、なんだか翔さんに抱きしめられている気がしてちょっと恥ずかしい。


やっぱり、あたしって変態?


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