【短編】キスして
「あ、亮!公園、寄って行こうよ!」


いつも帰り道に通る公園。
もう時間が遅いせいか人は誰一人いなかった。


「うん。誰もいないね、公園。」



亮は、そう言って小さく微笑んだ。
私達はブランコや滑り台の歳ではない。
だから木製のベンチに座った。



「ねぇ、亮・・・。キスして?」

「良いの?止まらなくなるよ?」


真っ赤にしながら言う亮が今は凄くカッコよく見える。



「うん!」


そう言うと亮はスグに甘いキスを私にくれた。


「これからも、たくさんキスしてね!」


ニッコリ笑うと亮は相変わらず顔を赤めていた。



「そんな事言うと知らないからね!」


今日は、私と亮の記念日になる。
・・・それは初めてキスをした記念日。

これからも、たくさん愛をちょうだいね。
あたしだって亮に負けないくらいの大きな愛をあげるんだから!


end






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